• ZINE
  • ダイヤ
  • グラフィックデザイン

ZINEをZINEたらしめているのは、
勢いと自分で一から選び、
作り上げるという部分だと思います。

小島 歌織

Photo:Aasako Yoshikawa
Editor:Yuko Sato

作品のテーマやトライしたかったこと

Diamond graphは、10年ほど前から行っているダイヤ型の図案実験です。
当時は水彩の天使や神の使いを人型として制作していたものが
いつしか制作途中で単純化され、円と線だけのグラフィックに変わっていきました。
今回は、色も単純化して実験的なグラフィックを模索しました。

完成品を手に取った感想と本書の見どころ

思っていた以上の仕上がりでした。存在感があり、飾れるところがよいと思います。ページのグラデーションカラーの部分が気に入っています。
空押しとレッテル貼りという加工を利用しています。
レッテルは艶のあるものやメタリックな素材などのステッカーを用意して、完成品が届いたら自分で貼ってアレンジを加えるのもありだなと思いました!

「こんなオプションがあったらうれしい!」

オンデマンドでも最近普及してきた、蛍光インキトナーや白インキトナーを取り入れたものを制作したい。
写真集でよく見かける布の質感のハードカバー表紙を制作したい。
アクリルや金属を切り出したシンボルを接着した表紙を制作したい。
リボン付きなど留具のついた表紙をつくりたい。

あなたにとってZINEとはどんな
表現媒体ですか。

個人が発表したいものを衝動的に表現し、即興で仕上げられるものがZINEです。
ZINEをZINEたらしめているのは、
勢いと自分で一から選び、作り上げるという部分だと思います。
これが今の気分を表現するにはぴったりの媒体かなと思います。

Diamond graph

  • 規格

    A5

  • 頁数

    32P

  • 製本

    糸ミシン角背上製本

  • 糸色

  • 印刷

    オンデマンド印刷

  • 表紙

    アラベールホワイト130kg

  • 本文

    上質90kg

  • 見返し

    上質90kg

  • オプション

    表紙空押し加工、シール貼付

POINT

見た目にインパクトがあり、触っても楽しい空押しは、作者と読者をつなぐコミュニケーションの役割も。
機械にはできないレッテル貼りは一つ一つ手仕事で仕上げていきます。

PROFILE 小島 歌織

グラフィックデザイナー / アートディレクター
1982 年苫小牧生まれ、札幌在住。グラフィックデザイナーとして広告やパッケージなどのデザインを手掛けながら、
ZINE イベント「NEVER MIND THE BOOKS」運営などの活動を行う。