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何かをアウトプットすることが重要で、
それを続けることこそがZINEであり、
カルチャーになっていく。

山田遼志

Photo:Aasako Yoshikawa
Editor:Yuko Sato

作品のテーマやトライしたかったこと

普段している映像制作のプロセスを少しずらしながら進行した。
ラディカルな意味でZINEは製本から流通までを自分で行うものだとは思うが、そこを少しずらしてよりカジュアルな捉え方によって制作するスタイルを楽しみながらできたと思う。軽やかさというのもテーマだった。

完成品を手に取った感想と本書の見どころ

今回の命題はいかに物語をスクリプトによって語らずに静止画に落とし込むかということで、ある種の土臭さが匂うものにしたかった。
その方向性が今回の製本にハマったと思う。

「こんなオプションがあったらうれしい!」

B0の大型本が作れたらうれしい。

あなたにとってZINEとはどんな
表現媒体ですか。

ZINEとはアイデアやアウトプットに時間がかかりそうな、作品として成立しづらいものをまとめるメディアだと思っている。
作家の頭の中が垣間見えるもので、人によっては恥ずかしさを伴うものだが、そうしたものを楽しみ共有する文化だと思う。
作品として強固なものである必要はない。何かをアウトプットすることが重要で、それを続けることこそがZINEであり、カルチャーになっていく(もちろん強固な作品は好きだが)。自分自身の固定観念にとらわれない新しい表現を模索し実験するための場だと認識している。

Neo Metamorphosis

  • 規格

    A5

  • 頁数

    20P

  • 製本

    糸ミシン角背上製本

  • 糸色

  • 印刷

    オンデマンド印刷

  • 表紙

    アラベールホワイト130kg

  • 本文

    上質90kg

  • 見返し

    上質90kg

  • オプション

    帯(アラベールホワイト130kg)

POINT

ハードカバーに帯をつけると、「本」としての体裁がグッと引き締まります。
表紙と帯を合わせたデザインプランも楽しめますし、通常の書籍のようにキャッチーな見出しをつけて販促にも使えます。

PROFILE 山田遼志

2013年多摩美術大学大学院グラフィックデザイン専攻修了。2018年文化庁海外派遣研修員 として、ドイツのフィルムアカデミーに留学。
現在mimoidに在籍。女子美術大学短期大学部非常勤講師。
広告映像に携わりながら作品制作を行う。アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめ国内外の映画祭やメディアで上映、掲載、受賞。
代表作に、King Gnu「PrayerX」、Millennium Parade「Trepanation」、OddTaxiオープニング映像、NHKアニメ・イン・ザ・ダーク「音を見る物語」など