• ZINE
  • 絵本
  • ワークショップ

何かを残したいとき、
しっかりとそこに留まっていてくれる
ZINEの安心感がとっても好きです。

Ren TERAO

Photo:Aasako Yoshikawa
Editor:Yuko Sato

作品のテーマやトライしたかったこと

今回は、以前こども園に通うこどもたちと行った【少数民族】というワークショップを基に絵本を制作しました。このワークショップはこどもたちに「世界にはいろんな人たちがいる」ということを感覚的に伝えることを目的にしていました。写真や文字でワークショップの報告をするのではなく“絵本”という形にした理由は、ワークショップを通して感じた大切なことを感覚的に多くの人に届けたいと思ったからです。
また、今回ワークショップに参加してくれたこどもたちがこの絵本をひらいたとき、ワークショップのことを思い出すだけではなく、もう一度新鮮な気持ちで考えたり向き合ったりできるように工夫しました。

完成品を手に取った感想と本書の見どころ

私の中でZINEのイメージは“自由につくる気軽な雑誌”というイメージでしたが、「CRAFT ZINE」でつくったZINEは、しっかりとした表紙で気軽感とは違う“新しいZINE”という感じ! 製本会社だからこそつくれるZINEだなと思いました。

「こんなオプションがあったらうれしい!」

箔押しやPP加工があるとデザインの幅がグッと広がると感じました。
ZINEの内容に合わせて、中の紙の質感や厚みが選べたりすると嬉しいです!
気軽に作るという点では、Tシャツプリントサイトでよくある簡易的な「プレビュー機能」があると、
入稿などに慣れてない人にとってはありがたいかも!と思いました。

あなたにとってZINEとはどんな
表現媒体ですか。

何かを残したいとき、積極的に利用すべき道具だなと思います。
ZINEをZINEたらしめているのは、
すごい速さで流されて居場所が分からなくなってしまうインターネット上に比べ、
しっかりとそこに留まっていてくれるZINEの安心感が私はとっても好きです。

オハナみんぞく

  • 規格

    A5

  • 頁数

    32P

  • 製本

    糸ミシン角背上製本

  • 糸色

  • 印刷

    オンデマンド印刷

  • 表紙

    アラベールホワイト130kg

  • 本文

    上質90kg

  • 見返し

    上質90kg

POINT

CRAFT ZINEはオンデマンドプリント。表紙にPP加工を施さないと、折りの部分に角擦れが起こります。
一方、PP加工なしは紙本来の質感を直接実感できる味わいが魅力。
子どもたちと少数民族について考えるワークショップの成果をもとにしたRen TERAOさんの絵本は、後者の好例。 手触りのいい、あたたかみのある仕様になっています。

PROFILE Ren TERAO

2019年多摩美術大学美術学部生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻を卒業後、フリーのエディター・ライターとして活動。
2021年に東京から札幌に拠点を移し、自身のアートワークとしてフリーペーパーや絵本の制作、子ども向けワークショップの企画・実行を開始。