軽度の場合
1冊 15,000円~
元の本の状態
![元の本の状態1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img01.jpg)
![元の本の状態2](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img02.jpg)
お客様よりお借りした、市販では手に入らない本です。
表紙が完全に剥がれているため、保存が大変困難になっています。
また、本の背中に付いている背紙も剥がれてしまい、丈夫さに欠けてしまっています。
大切に保管していたという気持ちが伝わってきます。
解体作業
![解体作業1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img03.jpg)
![解体作業2](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img04.jpg)
中本の紙がしっかりしていたので、本文は問題ありませんでした。
表紙と背紙を、ゆっくりと丁寧に剥がしていきます。
表紙剥離作業
![表紙剥離作業1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img05.jpg)
![表紙剥離作業2](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img06.jpg)
お湯で紙をやわらかくしていきます。
ふやけた状態の紙を、やわらかい布やウエスなどでゆっくり丁寧に拭き、糊や汚れ、紙くずを取り除きます。
きれいに剥がし終わったあとは、表紙が変形しないように自然乾燥で乾かしていきます。
表紙再生作業
![表紙再生作業1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img07.jpg)
![表紙再生作業2](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img08.jpg)
全体の水分が完全に蒸発する前に、再生作業にかかります。
色合いや質感が同じものを用意して、裏一面に重ねるように貼り付けます。
切れて離れている部分の隙間を埋め、中本のサイズに合わせ、写真上部のボール紙を貼り合わせると表紙の完成です。
本文再加工
![元の本の状態1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img09.jpg)
本の型が崩れないように固定します。
強度を増すために、本の背中に糸を入れ直したり、緩くなってボロボロな状態の背中の部分に、地券紙や寒冷紗と呼ばれる強度ある特殊紙で補強加工したりします。
くるみ作業
![元の本の状態1](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img10.jpg)
![元の本の状態2](/pW73nJre/wp-content/themes/ishida/img/book/slight/img11.jpg)
補強済の本文に糊付けをし、貼り直した表紙を取り付けて完成です。