上製本ライン
一般的にハードカバーと呼ばれる本の全自動生産ラインです。
弊社の上製本ラインは、北海道内唯一の全自動ラインで、1時間あたり2千冊以上を生産できます。
なお、柔軟な表紙と中身の背中が圧着しているフレキシブルバックが生産できる「しぼり機」も導入しております。
糸綴でまとめた本や糊で仮固めした本を、「丸背」や「角背」といった形に整え、ハードカバーの表紙やビニールの表紙でくるむ工程です。
上製本は、並製本よりも強度があり、生産工程に手がかかっているため高価でしっかりした本が多いのも特徴です。
「スピン(栞紐)」や装飾となる「花布」がつき、「ニカワ」という糊で背中を固め、「寒令紗(かんれいしゃ)」や「地券紙(ちけんし)」など、耐久性に優れた紙などを背中に貼って補強します。表紙の取り付け方には、タイトバックとフレキシブルバック、ホローバックの3種類があります。
タイトバック
本文(中身)の背と表紙の背紙に厚紙を貼って、固く糊付けし、くるんだもの。
表紙の背に中身が接着されているので、丈夫ですが、開き具合は固いです。
フレキシブルバック
本文(中身)の背に薄紙を貼って、表紙の背に直接密着させたもの。
開くと中身と表紙の背が一緒に曲がります。
ホローバック
本を開くと、背と表紙が離れていて余裕があるのでめいっぱい本を開くことができます。
開閉が簡単にできるといった優れた機能をもち、辞書や手帳などの厚手のものから、絵本などの薄い本にも対応しています。
上製本ラインは、絵本のような薄いハードカバーから辞書などの厚い本、ビニール製の表紙といった多様な製本仕様に対応できます。
主な製品:
絵本・写真集・卒園アルバム・卒業アルバム・辞書・卒業論文・学位論文・手帳など
コルブス FE40 1台
コルブス BF527 1台